ひも的株式投資ログ

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農作物の輸出に関する動画や記事のまとめ

政府が推し進める農産物の日本国外への輸出。
自分自身もいわゆる「独立就農後」は農産物を海外に輸出できたらいいなと思っていまして、非常に興味のある分野だったりします。 

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木村敏晴の『畑で考えたコト』

東大法学部を卒業後、ベイン・アンド・カンパニー、ワタミグループ数社での経験を経て農業に転身した木村さんのブログ。

d.hatena.ne.jp

自分が↑のブログで「へー、なるほど」と思ったことは以下の点です。

  1. 日本の農産物は量が確保できればコスト面で競争力がある
  2. 超高級野菜/果物はニッチビジネスに過ぎない
  3. Made by Japaneseは現地生産でも実現できる

海外では日本の果物は高く売れる、と直感的に思ってました。
ところが、実際はそんなことはなく他国の農産物との競争に常にさらされており、価格競争に巻き込まれているという現実があるのでしょう。
コスト面での競争優位が確保できなければ成功もないというのは国内外どこでも同じことなんだと認識しました。もちろん、例外はあると思いますし、そこを狙うのが楽しいのですが。

 

あと、3の現地生産。
Made in Japanではなく、Made by Japaneseとして売り出し、ブランド化していくことは絶対に必要だなと。生産地よりも生産者で選ぶ。氏より育ちと同じ感覚でしょうか。
これって日本の生産者が本気で取り組むべきことかなと思います。

 

京丹後市の白岩さんの例

毎日放送のYoutubeチャンネルで公開されている動画で、京丹後市の農家の方が海外に農産物を輸出する試みを取り上げていました。

 

youtu.be

輸出するものは、「王秋」という和梨。酸味がなく高い糖度が特長とのこと。
海外輸出に興味を持ったきっかけが、直売所に来ていた香港・台湾の方が王秋を気に入ったことからチャンスを見出したようです。

そこで、沖縄で開かれていた沖縄大交易会に参加し、輸出の糸口を見つけることになるのですが、動画を見る限りここでの商談は1勝1敗と言う感じ。
香港最大の外食グループとの商談では、先方の要求を満たすだけの量が出せないという理由でNGとなったようです。
これってまさに、先の木村さんのブログで紹介されていた高効率な「大量生産」につながる話だと思うんですよね。
やはり、ある程度の出荷量が確保できないと大規模な出荷はできないということなんですかね。小規模経営を貫くのか、それとも大規模経営に舵を切っていくのかは、海外でビジネスをするにあたっても直面する問題ですね。当たり前ですが。

 

農林水産省 農産物の輸出に関するページ

農業政策の目玉に掲げられている農産物の海外への輸出ですが、管轄の農林水産省のホームページではかなり詳細は展望予測や現状調査の結果が公開されています。

(3)農産物輸出の一層の促進:農林水産省

 

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もう10年前のデータでかなり古いものであるため参考程度にとどめますが、海外、特にアジア圏の日本食需要の増大に伴って味噌やしょう油などの加工品、長芋などの農産物の輸出が急拡大していることが見て取れます。

 

先日、小布施町のぶどう農家さんを訪問した際に、シャインマスカットの台湾向けの出荷が伸びていて、かなりの高値で取引されていることを聞きました。
海外への輸出は国内での販売に比べると煩雑な手続きが多くあるようですが、それでも台湾への出荷を継続したいと言っていたことを思い出します。

 

そして、下記は日本の農林水産物の輸出目標額。(2006年当時)
2013年には1兆円を目標としていましたが、2015年度は7351億円と当時の目標からは大きな乖離があり、目標未達です。

東日本大震災などが発生したことも影響していると思われますが、それにしても心もとない数字であるように思います。

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マクロ視点での成長率は個人的に関心がないのですが、個々の農業生産者が取るべき戦略は日々よく考えなくてはいけないと思います。
また、色々書いてきましたが、かなり頭でっかちになっているように思うので、早めにスタートを切れるよう準備を進めたいと思います。

 

www.setsulog.com