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会社四季報のおすすめの活用法について

2017年春号の会社四季報を購入しました。発売日が12月16日だったので、少し遅れての購入となりまして、四季報の強気予想の銘柄はすでに高騰していたりする状況ですね。

 

個人投資家の貴重な情報源となっている会社四季報ですが、どのように活用したらいいのでしょうか。目を皿のようにして眺めてみると、意外にも知られていない重要な情報が記載されていたり、読み過ごしていた箇所に投資を判断する上で知っておくべきことが含まれていることが分かると思います。

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そもそも会社四季報とは

会社四季報は東洋経済新報社が年に4回発行している経済情報誌で、1936年から発行されており名実ともに企業の情報雑誌としては間違いないなくトップです。他にも日本経済新聞社が発行している『日経会社情報』という雑誌もありますが、会社四季報には遠く及ばないというのが現状のようです。

 

四季報の掲載事項まとめ

会社四季報は1ページに2社分の会社情報や東洋経済社の分析が載っているのは割りと知られていることだと思いますが、以下の内容が掲載されています。

  • 前号からの上方修正率ランキング
  • 高進捗率ランキング
  • 営業増益率ランキング
  • 低PERランキング
  • 低PBRランキング
  • 実質好(高)利回りランキング
  • 上場会社の企業情報
  • 直近のIPO銘柄情報
  • REITの情報
  • 株主優待情報

 紙面のほとんどは上場会社の企業情報についてですが、上方修正率のランキングや営業増益率ランキングなど、バリュー株をスクリーニングするのに役に立つ情報が掲載されていたりします。また、自分の場合ですと会社の純資産に着目して投資を行っているため、例えば「低PBRランキング」なんかは非常に役に立っています。低PBRランキングを眺めていると、ネットネット株投資で有名な「かぶ1000さん」(twitterID:@kabu1000)の保有銘柄をよく目にすることがあり、お宝銘柄がまだまだ眠っていることを感じますので、銘柄分析を行う意欲がもくもくと湧いてくるんですよね。

キャッシュフローの健全性について

キャッシュフローとは、現金(または現金同等物)の流れのことです。このキャッシュフローがプラス、つまり会社に入ってくる現金と会社から出て行く現金を比較した時に、入ってくる現金が上回っているかを確認します。

以下は各キャッシュ・フローの注意点と特徴を簡単にまとめたものです。
四季報は直近のキャッシュフローの変化のみを掲載しているため、この項目だけを見て投資判断ができるものではないことを念頭に置くべきかと思います。

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試しに保有銘柄からピックアップしてこの項目を見てみます。以下はオカダアイヨン<6294>の四季報2017年第1集からの抜粋です。
※数字は当会計期間の期首残高。かっこ()内は前会計期間の期首残高

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営業キャッシュフローは、前年よりも悪化していますね。現金同等物との比較でも特段資金がショートしような感じもないのですが、ここはキャッシュフロー計算書、損益計算書を見ながら詳しく原因を追求してもよさそうです。投資キャッシュフローはマイナスですので、何か設備投資などを行ったことが推測できます。貸借対照表(BS)の有形固定資産の部のうち、「機械装置及び運搬具」「その他」が増加していますので、この投資を行ったことがキャッシュフローとBSとの比較からあたりがつけられます。

最後に、財務キャッシュフローですが、前年から大幅に増加しプラスとなっています。何らかの方法で資金調達を行ったことが推測できます。キャッシュフロー計算書によると、短期借入金、長期借入金による収入とありますが、この借入金の使途については分かりません。増益基調にあるので特に問題はないと判断。

業績予想記事・材料記事について

四季報で誰もが目を配るのが、業績予想記事・材料記事だと思います。具体的には四季報の以下の部分です。

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この部分は良くも悪くも四季報編集部の主観がめちゃくちゃ入ってます(笑)
そして、紙面の都合上短い文章しか掲載できないため、説明不足だったりもするのですが、この文章が与える影響は非常に大きいです。


影響の大きさは、株主の多くが個人投資家で、かつ流動性が低い銘柄ほど顕著に出ます。オカダアイヨンなんかはいい例で、トランプ次期米大統領が巨額の公共投資を政策の柱に据えたことから、大幅に株価が上昇しました。この文面がなかったらここまでの上昇はなかったのでは?と思うことも少なくありません。

 

個人投資家は案外、有価証券報告書を目を皿のようにして見ているのではなく、ざっくり四季報で業績や見通しを確認して投資判断をしているっぽい気がします。銘柄を入れ替える時などは、この予想記事欄を気にしながら売却のタイミングを伺うことも結構重要だと考えています。

 

以上です。四季報はざっくりと銘柄分析を行うことに優れており、詳細な分析はやはり有価証券報告書で行うというのが正解な気がします。

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