投資関係のツイッターアカウントをフォローしていると、時たま「企業のIRに部門に電話してみた」という趣旨のツイートを見かけます。みなさん、すごい行動力だなーと関心するばかりですが、同時に自分はいままでなんで電話で確認することをしてこなかったんだろう....と少し後悔していたりします。
さて、IRに電話した時にどんなことを教えてくれるのか?、どんな質問をすればいいのかをざっくりまとめてみました。
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IRが電話で教えてくれる情報はインサイダー取引に該当しない範囲
当たり前のことではありますが、IRが教えてくれるのはインサイダー取引に該当しない情報のみとなっています。つまり会社の経営に関係するような重要事項については一切教えてくれません。電話で担当者に迷惑をかけない意味でも、インサイダー取引に該当しそうな情報に関連する質問はしないようにしましょう。
例えば、「自社株買いはする予定あるのか?」とか「配当の予定はどうなってるんだ」とかは最悪です。某掲示板なんかを見てると、担当者は結構質問されて辟易していることがあるみたいですね。内心は「そんなの答えられる訳ないじゃん。アホか」という感じでしょう。
IR担当者にすべき効果的な質問って一体どんなもの?
インサイダーに該当しない範囲で、かつ質問として有益なものってどんな質問があるのでしょうか。僕が考える有益な質問は、前提として相手が答えやすい質問であり、そして将来の見通しよりも既に開示された決算などに関する質問がいいのではないかと思っています。将来予測は会社が出しているもの以上は聞けませんし、個人的な見解を電話越しに述べることも考えずらいので、そもそも質問すべきではないでしょう。
来期の予測について
株式投資をしていると決算開示のタイミングが株価が変動しますよね。これって、当期の決算内容よりも来期の業績予測が大きく影響しているんでは?と思うことが少なくありません。ですので、業績予測の根拠について質問してみるのは効果的でしょう。
仕掛中の大型案件がある、新規事業のスタートダッシュが順調にいっている等、決算書には現れてこない重要な情報を教えてもらえるかもしれません。それと、電話の雰囲気でIR担当者自身が達成可能な目標と考えているのか否かも理解できるでしょう。
社員の採用状況や離職率
少々乱暴に聞こえるかもしれませんが、経営的に見れば従業員は利益を生み出す経営資源であることは間違いありません。事業を継続するためにも、そして規模を拡大するにしても従業員の採用は欠かすことができない重要なイベントです。
この辺はIRには出てこないことが多いので、きちんと採用はできているのか?離職率は改善しているのか?、それとも悪化しているのか?など人事面での質問は非常に効果的でしょう。
B/S、P/Lなどの財務諸表に関する内容
特定の勘定科目について、その数字の内訳を聞くのは非常に効果的だと思います。売掛金の回収目安とか、長期借入金の使途とか、投資有価証券の中身はなにか、とか。IR担当者はこのあたりの知識は備えているでしょうから、突っ込んで聞いてみると面白いんじゃないでしょうか。
色々書いてみましたが、僕はまだ電話したことがありません(爆)1件でいいので、近日中に電話で聞いてみようと思います。分からないままになっていることも多いので、電話でうまく質問できれば解決できそうなことも出てくるような気がしています。