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ドンキホーテと日本アセットマーケティング(JAM)の関係性の整理

僕の保有している銘柄で最大の株数(2300株)が日本アセットマーケティングです。投資家界隈ですと、JAM(Japan Asset Marketingの略)と呼ばれていたりします。JAMは、親会社であるドンキホーテグループの建物を取得したり、また貸借を行っている企業ですが、過去に会社の倒産危機などを経験して復活してきた企業ですので、その経緯や親会社であるドンキホーテとの関係性を整理してみたいと思います。

 

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 日本アセットマーケティングの歴史をざっくり

不動産関連の上場会社ってIT業界につづいて設立からの経過年数が浅い会社が多いですが、JAMに関しても設立が1999年と割りと最近だったりします。以下、概略です。

1999年 (株)アイディユーコム・ドットコム設立 (不動産オークション事業「「マザーズオークション」)
2000年 株式会社アイディーユーに商号変更
2004年 東京証券取引所マザーズに上場
2010年 商号を株式会社ジアースに変更し、不動産ポータルサービス提供開始
2013年 株式会社ドン・キホーテ及び株式会社エルエヌとの間で資本業務提携契約締結。商号を日本アセットマーケティング株式会社に変更し、固定資産(51物件)をドン・キホーテグループより約466億円で取得
2014年 固定資産(24物件)をドン・キホーテグループより約91億円で取得
2015年 不動産オークションポータル事業を終了
2016年 事業用収益物件が累計100物件

 

昔から投資をしていた人のなかには、「ジアース」と聞くとピンとくる人が多いようですね。ただし、あまりいい印象を持っている人はいないようです。一体なぜでしょうか?

実は、JAMは倒産しかけたことがある

いまでは親会社のドンキホーテの物件取得などで安定感が出てきたものの、かつては倒産リスクが非常に高い会社でした。事実、上場廃止にかかる猶予期間入りしたこともあったりします。

同期末における当社の連結貸借対照表において 154 百万円の債 - 5 - この文書は、当社が新株式及び新株予約権の発行に関して一般に公表するための記者発表文であり、当社が発行する株式そ の他の有価証券の投資勧誘を構成するものではありません。 務超過となりました。かかる状況を受け、平成 24 年6月 28 日付で、株式会社東京証券取引所 における上場廃止に係る猶予期間に入ることとなりました。 

出典:http://www.jasset.co.jp/pdf/ir/2012/irnews20120907242.pdf

このリリースが出た平成24年(2012年)9月には、既に火の車状態だったことが伺えます。2012年の9月というと、ちょうどiPhone5が出る少し前くらいなのですが、この頃はスマホユーザの爆発的な増加が続いており、この対応にも乗り遅れたことが致命的だったのではないかと思います。

ドンキホーテによるJAMの買収メリットはなにか?

上場廃止寸前までいった会社を買収するメリットは一体なんだったのでしょうか?いくつか理由は考えられると思いますが、主要な理由は商業施設の保守・メンテンナンスを本社から切り離したいことと、何よりもJAMの用地取得についてノウハウに着目したんじゃないかと思います。

ドンキホーテは都心に加え、郊外でも多数出店していますので、新規出店を継続的に行っていくためには凄まじいまでのスピードで用地取得を行う必要があります。当然、取得に至るまでには物件の調査・精査を行う必要があるので、その労力は自社で抱えるにはコストが高く付きすぎます。

ドンキホーテが2020年に500店舗の出店を計画していることからも、用地取得や管理能力の強化に舵を切る動機が十分伝わってきます。

news.mynavi.jp

JAMの株価推移について

ここでJAMの株価推移を確認してみます。以下、JAMの直近5年のチャートです。

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そして、直近5年の業績推移です。(経常利益ベース)

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株価と業績が連動していない感じがしますが、これは時間が解決するのではないかと思ってます。業績が回復してもいても、財務的にはとても万全と言える状態ではなく、アベノミクスの恩恵を享受している他の銘柄に資金が集中し、割安で放置されているのが現状だと思います。

それと、業績が回復基調にありながら、配当は未だ0円のままですので、長期保有する動機が薄いということも株価の下支えがなく上値が重い要因になっているでしょう。だたし、以下の報道でもあったように特別利益を計上見込みであることから、復配もそう遠くない将来に実現するのではないかと思われます。

kabutan.jp

大株主にはBNFこと小手川隆さんが名を連ねている

Uletで大株主を見てみると、BNFコことト小手川隆さんが2.38%を保有していることが分かります。株数はおよそ660万株で金額は7億円ほどです。

日本アセットマーケティング[8922] - 大株主 | Ullet(ユーレット)

株式会社エルエヌとドンキ、JAMの関係について

JAMの実質的な親会社はドンキホーテになりますが、大株主として発行済み株式総数の50%近くを保有するのは、株式会社エルエヌという会社です。この会社、ドンキホーテの100%出資の子会社ですから、ドンキホーテから見るとJAMは連結子会社ということなりますね。ちなみに、事業自体はこれと言って展開している感じはありませんね。ホームページも見当たりませんし。

総括

自分のポートフォリオにおけるJAMの位置づけは「大化けが狙える銘柄」であり、いまのような割安状態で放置されている間はコツコツを集めていきたいと考えています。ドンキホーテは、ここ最近のハロウィン特需や外国人観光客の来日増加などで業績が好調ですし、JAMの社員数が78名(求人サイト掲載の最新情報より)ということで、従業員一人あたりの経常利益額が非常に大きいのも気に入っています。

リスクヘッジとして、ドンキ以外の物件管理についても手を伸ばして欲しい気もしますが、それはまだ早いでしょう。財務の健全性を手に入れるためにも、いまの事業に集中し継続的に利益を積み重ねて欲しいなと考えています。